カテゴリ:ベルツリーの不動産コラム / 投稿日付:2025/10/19 11:13
はじめに:すぐに売りたい時、どう動くべき?
「転勤が決まった」「ローンの支払いが重い」「相続した家を早く整理したい」
──そんなとき、不動産を早く・確実に現金化する方法を考える必要があります。
2025年の今、不動産の売却方法は「仲介」「買取」「リースバック」の3つが主流。
それぞれの特徴と注意点を理解しておくことで、スピードと損得のバランスを取ることができます。
1. 仲介による売却(いわゆる通常の売却)
概要
不動産会社に依頼し、広告を出して買主を探す方法です。
一般的な売却方法であり、「できるだけ高く売りたい」人に向いています。
メリット
市場価格で売れる可能性が高い
売却活動を広く行える(SUUMO・アットホームなどに掲載)
価格交渉・契約手続きもすべて仲介会社が代行
デメリット
売却完了まで2〜6ヶ月かかるのが一般的
内見対応や値下げ交渉など、心理的な負担もある
売れ残るリスク(特に築古や1階住戸など)
ポイント
電子契約・オンライン重説が普及し、遠方の買主にも売りやすくなった
仲介手数料の上限改定(800万円以下の物件は最大30万円まで)により、低価格帯物件も動きやすい市場に
ただし、金利上昇局面のため買主のローン審査が厳格化しており、契約成立まで時間を要するケースもあります
2. 不動産会社による「買取」
概要
不動産会社が買主となり、即日〜数週間で現金化できる方法。
「仲介のように買主を探す時間を省ける」ため、スピードを最優先する人に人気です。
メリット
早ければ最短3日〜1週間で現金化可能
内見・広告掲載なしで売却できる
契約後のキャンセルリスクがない(確定取引)
デメリット
一般的に市場価格の7〜8割程度の買取価格になる
リフォーム費用・再販売コストを業者が見込むため安くなる
築年数や立地によっては買取自体を断られることも
向いているケース
転勤・離婚など時間の猶予がない売却
相続物件で空き家管理が負担
買主のローン審査を待てない、即現金化したい
2025年の動向
中小の「即買取専門業者」だけでなく、大手仲介会社(住友・三井・野村系)も自社買取サービスを強化中。
一部では「AI査定+買取オファー」が定着し、翌日入金のスピード取引も可能になっています。
3. 売却後も住み続けられる「リースバック」
概要
自宅を不動産会社に売却し、そのまま家賃を払って住み続ける仕組みです。
売却益で資金を確保しつつ、転居の手間を省けます。
メリット
引越し不要で生活が継続できる
売却代金を一括で受け取れる(老後資金・借金返済などに)
将来的に再購入できる契約もあり
デメリット
買取価格は市場の6〜7割程度になることが多い
家賃が相場より高く設定されるケースが多い
契約期間満了時に退去を求められるリスクもある
向いているケース
老後の生活費・医療費を確保したいシニア層
子どもが独立し、家を維持するのが大変になった方
借金整理中・ローン滞納前に住まいを確保しておきたい方
ポイント
「セカンドライフ支援型リースバック」が増加。
買取+終身賃貸+再購入特約など、柔軟な契約形態が登場しています。高齢者向けの金融商品としても注目され、リバースモーゲージとの併用も増加中。
4. 3つの方法を比較してみよう
| 項目 | 仲介 | 買取 | リースバック |
|---|---|---|---|
| 売却スピード | 2〜6ヶ月 | 即日〜2週間 | 1〜2週間 |
| 売却価格 | 高い(市場価格) | 7〜8割 | 6〜7割 |
| 手間・手続き | 内見・交渉が必要 | 少ない | 少ない |
| 現金化までの早さ | 遅い | 早い | 早い |
| 住み続け可能 | × | × | ○ |
| 向いている人 | できるだけ高く売りたい | 早く現金化したい | 売っても住みたい |
5. どう選ぶべき?迷ったときの判断基準
価格重視か、スピード重視かを明確にする
→ 少しでも高く売りたいなら仲介、すぐ現金化なら買取。生活の継続を重視するかどうか
→ 引越しが難しい、親の介護などがあるならリースバック。物件の状況を把握しておく
→ 築古・1階・再建築不可などは買取・リースバック向き。複数社から査定を取る
→ 同じ物件でも、仲介価格と買取価格が数百万円違うこともあります。
→ 一括査定サイトや地元の業者を併用するのがおすすめ。
6. まとめ:目的を明確にすれば最適な選択が見える
「早く売りたい」と一口に言っても、理由はさまざまです。
・生活資金を確保したい
・相続整理を早く終わらせたい
・住宅ローンを整理したい
重要なのは、**「いつまでに」「いくらで」「どんな条件で」**売りたいかを明確にすること。
そこから最適な方法(仲介・買取・リースバック)を選ぶことで、
損を最小限にしつつ、納得できる売却を実現できます。
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