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角部屋・最上階・1階…どこが本当に静か?―間取り別に見る“心地よい暮らし”の選び方
カテゴリ:ベルツリーの不動産コラム  / 投稿日付:2025/10/18 11:03

中古マンションを選ぶとき、よく耳にするのが
「角部屋は静かで人気」「最上階は開放的」「1階は暮らしやすい」
といったフレーズ。
しかし実際には、どの位置にも“快適さと注意点”の両面があります。

ここでは、さいたま市エリアのマンション事情も踏まえて、
間取り・階層別に「本当に心地よく暮らせる」部屋の特徴を見ていきましょう。


1.“静けさ”と“心地よさ”は、部屋の位置で変わる

同じマンション内でも、角部屋・最上階・中層階・1階では
光・風・音・温度の感じ方がまったく違います。
「静けさ=快適さ」とは限らず、
遮音性・断熱性・生活動線などのバランスが、住み心地を左右します。

たとえば、北区の住宅街のような比較的静かなエリアでは
“どの階でも落ち着いて暮らせる”ケースが多い一方、
大宮駅近くの再開発地などでは、外部騒音の影響が階層で変わることもあります。


2.角部屋 ― 明るく開放的だが、防音面には注意

● メリット

  • 窓が多く、日当たり・通風が良い

  • 隣接住戸が片側だけなので、生活音の影響が少ない

  • 独立感があり、プライバシーを確保しやすい

● 注意点

  • 外壁に面する面積が広く、外気・外音の影響を受けやすい

  • 夏は暑く冬は冷えやすい(断熱対策が重要)

  • 窓の多さ=遮音ガラスの品質で快適性が変わる

特に交通量の多い通りや線路側に面した角部屋は、
二重サッシや遮音カーテンを設置しておくと静けさを確保しやすくなります。


3.最上階 ― 上階の足音はゼロ、でも“熱と風”の扱いがポイント

● メリット

  • 上階からの足音・振動がなく、静かに過ごせる

  • 見晴らしが良く、開放感と日当たりが抜群

  • 結露や湿気が少なく、カビが発生しにくい

● 注意点

  • 夏場は屋根の熱が伝わりやすく、断熱性能が低いと室温が上がる

  • 冬場は暖房効率が下がり、光熱費が増えることも

  • エレベーター停止時などの不便さ

特に築20年以上のマンションでは、屋上断熱材が劣化している場合もあるため、
リフォーム時に遮熱塗装・断熱補修を検討すると快適性が長持ちします。


4.1階 ― 足音トラブルは皆無、でも防犯と湿気対策が鍵

● メリット

  • 下階がないため、足音を気にせず生活できる

  • 庭付きや専用テラスなど、戸建て感覚の暮らしが可能

  • 階段を使わず出入りしやすく、ベビーカーや高齢者にも優しい

● 注意点

  • 通行人の視線や侵入リスクがある(防犯カメラ・面格子が有効)

  • 湿気・虫の影響を受けやすい(通気性を意識)

  • 日照条件が悪いと冬場の寒さ・結露が増える

特にさいたま市北区・見沼区のような緑の多い環境では、
換気+除湿を意識すると一年中快適に暮らせます。


5.中層階 ― バランス型。静けさと安定感を求める人におすすめ

  • 上下階の音の影響を受けにくく、外部騒音も少なめ

  • 通風・採光・温度バランスが取りやすい

  • エレベーターが混雑しにくく、日常動線が快適

“心地よく暮らす”ためには、騒音や振動よりも、
生活のリズムが自然に合う階層を選ぶのもポイントです。
例えば在宅ワーク中心なら上層階の明るさが心地よく、
小さなお子さまがいる家庭なら、1階や低層階の安心感が大きな魅力になります。


6.どんな部屋も“静けさを心地よさに変える”工夫ができる

部屋の位置に関わらず、次のような工夫で快適さはぐっと高まります。

  • 二重サッシ・防音カーテンで外部騒音をカット

  • カーペットやラグで床衝撃音を吸収

  • 壁際に家具や本棚を配置して隣室音を軽減

  • 天井や床の隙間を埋める防音パッキンを使用

防音対策は“音を消す”だけではなく、暮らしを整える行為
それが「静けさを心地よさに変える」第一歩になります。


7.まとめ:理想の位置は“ライフスタイルとの相性”で決まる

角部屋、最上階、1階…。
それぞれに長所と短所がありますが、大切なのは
「どんな環境が自分にとって心地よいか」を明確にすること。

たとえば──

  • 開放感を重視するなら角部屋・最上階

  • 子育てや安心感を重視するなら1階・中層階

  • 暮らしの静けさを求めるなら中層階や管理の良い物件

“静かさ”だけでなく、“心地よく暮らせるバランス”を探すことが、理想のマンション選びにつながります。


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