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中古住宅+リフォームは住宅ローン控除の対象? 併用できるケース・できないケースを分かりやすく解説
カテゴリ:ベルツリーの不動産コラム  / 投稿日付:2025/12/20 12:37

中古住宅を購入し、自分たちの暮らしに合わせてリフォームやリノベーションを行う。
この選択は、費用を抑えながら理想の住まいを実現できる方法として年々増えています。

よくある疑問:「中古住宅+リフォームでも、住宅ローン控除は使えるの?」

結論:条件を満たせば対象になります。

⚠ ただし、リフォーム費用が“何でも自動的に”控除対象になるわけではありません。
「ローンの組み方」と「工事内容」「証明書類」で結果が変わります。

この記事でわかること

  • 中古住宅で住宅ローン控除を使うための基本要件
  • 中古住宅+リフォームで“対象になりやすい”具体例
  • 対象外になりやすい費用・失敗しがちなポイント
  • 確定申告で必要になりやすい書類

住宅ローン控除の基本をおさらい

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンを利用して自ら居住する住宅を取得(購入)・新築・増改築等した場合に、 年末のローン残高などをもとに一定額が所得税(控除しきれない場合は一部住民税)から差し引かれる制度です。[1]

ポイントは、次の3点がセットで見られることです。

  • 住宅の取得(または増改築等)
  • 住宅ローン(原則10年以上)
  • 実際に居住していること(入居期限あり)

中古住宅でも住宅ローン控除は使える?

中古住宅でも、要件を満たせば住宅ローン控除の対象になります。中古で特に重要なのは、「耐震(新耐震基準等)」の要件です。[2]

中古住宅で押さえる代表的な要件(よく使うチェック)

  • 自ら居住し、取得(引渡し等)後6か月以内に入居すること(原則)
  • 床面積50㎡以上(かつその1/2以上が自己居住用)
  • 合計所得金額2,000万円以下
  • 返済期間10年以上の住宅ローン
  • (中古の場合)新耐震基準等を満たすこと(証明書等で確認)

※細かな例外・経過措置があるため、最終判断は個別事情により変わります。

中古住宅+リフォームは「ローンの組み方」で考える

中古住宅を買ってリフォームする場合、見方は大きく2パターンです。
どちらに当てはまるかで、準備すべき書類や注意点が変わります。

パターン 概要 ポイント
A:購入+工事をまとめて借りる 中古住宅の購入費用に、リフォーム費用を上乗せして同一ローン(または同時実行)で借入 工事部分が“増改築等”として整理できるか、契約書・請求書が揃っているかが重要
B:リフォーム単独で借りる(増改築の住宅ローン控除) 居住中または取得後に、増改築等を10年以上ローンで実施 一定の工事内容に該当し、工事費が100万円超などの条件が必要[3]
⚠ 「銀行がOKと言ったから税務署もOK」ではありません。
住宅ローン控除の最終判断は、申告書類をもとに税務署が行います

控除対象になりやすいリフォームの具体例

「中古住宅+リフォーム」でよくある工事のうち、制度上“増改築等”として整理されやすい例を紹介します。
(※対象になるかは、ローン・工事内容・証明書の揃い方で最終決定します)

① 水回りの全面改修(キッチン・浴室・トイレ・洗面)

  • 中古住宅を購入
  • キッチン/浴室/トイレ/洗面をまとめて改修
  • 購入費+工事費を返済期間10年以上のローンで借入

実務上は、「居室・調理室・浴室・便所・洗面所などの一室の床や壁の全面にわたる修繕・模様替え」等に該当するかどうかで整理します。[3]

② 耐震基準を満たしていない中古住宅の耐震改修

  • 購入時点で新耐震等を満たさない(可能性がある)
  • 取得と同時期に耐震補強工事を実施
  • 耐震基準適合証明書等で要件充足を証明する

中古住宅では耐震要件が核心になりやすいので、「いつ・どの書類で証明するか」を早めに決めておくのが安全です。[2]

③ 断熱改修・省エネ改修(窓・断熱材・給湯設備など)

  • 窓の断熱改修、断熱材追加、給湯設備更新など
  • 工事費を含めて10年以上ローンで借りる(または購入ローンに含める)

一定の省エネ改修工事は、住宅ローン控除(増改築)で対象となり得ます。[3]

④ バリアフリー改修(手すり・段差解消・廊下幅の拡張)

  • 手すり設置、段差解消、廊下幅拡張など
  • 要件を満たす増改築等として整理し、証明書類を準備

一定のバリアフリー改修工事も対象となり得ます(工事内容の要件があるため、契約書・仕様書は丁寧に保管)。[3]

判断で差がつく「実務ポイント」5つ

  • 入居期限:取得・工事後、原則6か月以内に入居しているか
  • 床面積:50㎡以上を満たすか
  • 所得:合計所得金額2,000万円以下
  • ローン:返済期間10年以上で、目的が「取得・増改築等」に紐づいているか
  • 証拠:工事内容がわかる契約書・請求書・仕様書(必要に応じて証明書)を揃えられるか

注意|対象外になりやすい費用

「住宅に関する支出」でも、控除対象になりにくい(または整理が難しい)ものがあります。

  • 家具・家電(冷蔵庫、エアコン本体、ソファ等)
  • 外構工事のみ(カーポート、門扉、庭工事など“建物以外中心”)
  • 趣味性・装飾性が強い設備(グレードアップ目的が中心のもの)
  • 住宅ローンと別の短期ローン(10年未満など)で組んだ部分

確定申告で必要になりやすい主な書類

中古+リフォームは「工事部分の証拠」が重要になりやすいです。

  • 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
  • 住宅ローンの年末残高証明書
  • 売買契約書の写し
  • 工事請負契約書・請求書・仕様書(工事内容がわかるもの)
  • 登記事項証明書
  • (該当する場合)耐震基準適合証明書 等の耐震関連書類

よくある勘違い・失敗例

×「リフォームしたから全部控除対象」
→ 工事の種類・ローン期間・証拠書類で結果が変わります。

×「証明書はあとから何とかなる」
→ 取得前後の期限や“調査日”要件が絡むことがあるため、早めの準備が安全です。[2]

×「銀行が通した=税務署もOK」
→ 税務上の適否は、申告書類に基づき税務署が判断します。

まとめ|中古住宅+リフォームは「条件次第で控除対象」

  • 中古住宅でも住宅ローン控除は利用可能(中古は耐震要件が要注意)[2]
  • リフォーム費用は「増改築等」など条件を満たす場合に対象になり得る[3]
  • 勝負どころは、ローンの組み方・工事内容の整理・証明書類

住宅購入・リフォーム後の手続きで不安がある方へ

  • 控除対象になるか分からない
  • 書類が揃っているか不安
  • 契約内容を整理したい

こうした悩みは「購入後・工事後」に出てきがちです。
確定申告前に一度整理しておくことで、取り返しのつかない漏れを防げることがあります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の適用可否は、物件の状況・契約形態・工事内容・入居時期・所得状況等で変わります。最終判断は税務署(または税理士等の専門家)にてご確認ください。

参考資料(脚注)

  1. 国土交通省「住宅ローン減税(概要)」
  2. 国税庁「住宅借入金等特別控除(令和4年以降/中古住宅の耐震要件・必要書類等)」
  3. 国土交通省「住宅ローン減税 Q&A(リフォーム・増改築の対象工事、工事費100万円超等)」

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