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【不動産登記の基礎知識】マンション購入・売却でよく聞く「敷地権(しきちけん)」とは?仕組みと重要性をプロが解説
カテゴリ:ベルツリーの不動産コラム  / 投稿日付:2026/08/09 11:07

【不動産登記の基礎知識】マンション購入・売却でよく聞く「敷地権(しきちけん)」とは?仕組みと重要性をプロが解説

更新日: 2026年8月9日

不動産の購入や売却、あるいは相続などの場面で登記簿謄本(登記事項証明書)を確認した際、「敷地権(しきちけん)」という言葉を目にして、「これってどういう意味だろう?」と疑問に思われたことはありませんか?

マンション取引においては欠かせない非常に大切な権利ですが、仕組みが少し分かりにくいのも事実です。今回は、敷地権の意味や「敷地利用権」との違い、知っておくべき重要なルールについて分かりやすく解説します。

1. 「敷地権」とは何か?

敷地権とは、主に分譲マンションなどの区分建物(一棟の建物の中に複数の独立した部屋がある建物)において、建物(専有部分)の所有権と、その土地を利用する権利(敷地利用権)が一体化して登記されている権利の形態のことです。

一戸建ての場合は「土地」と「建物」の登記簿がそれぞれ独立しており、別々に売買や担保設定を行うことができます。しかし、マンションの場合は一棟の建物に対して多くの人が土地を共有しているため、権利関係が複雑になります。そこで、建物と土地の権利を切り離せないように1つにまとめ(パッケージ化し)、登記上も一体として扱う仕組みが「敷地権」です。

2. 「敷地利用権」との違い

よく混同される言葉に「敷地利用権(しきりりようけん)」があります。

  • 敷地利用権:マンションが建っている土地を利用する権利そのもの(所有権、借地権・賃借権など)を指します。
  • 敷地権:その敷地利用権が、建物の専有部分と「分離して処分できないもの」として法的に登記された状態を指します。

3. 最最も重要なルール:「分離処分禁止の原則」

法律(区分所有法)により、敷地権には「分離処分禁止の原則」が定められています。

分離処分禁止の原則とは

「マンションの部屋(専有部分)だけを売って、土地の権利(敷地権)は手元に残す」あるいはその逆のことができないというルールです。マンションの一室を売買・相続・担保設定(住宅ローンを組むなど)する場合、自動的に土地の権利も一緒に移動・設定されることになります。これにより、権利関係のトラブルや「買ったのに土地を使えない」といったリスクが防がれています。

4. 敷地権の「種類」と「割合」

登記事項証明書(登記簿謄本)を確認すると、敷地権の種類や割合が記載されています。

敷地権の種類

  • 所有権:土地の共有持分を所有しているケース(最も一般的です)。
  • 賃借権・地上権:土地が他人の所有(地主や自治体など)であり、土地を借りてマンションが建っているケース(定期借地権付きマンションなど)。この場合は毎月の地代が発生します。

敷地権割合

マンション全体の敷地(土地)に対して、個人の部屋(専有部分)がどれだけの割合の権利を持っているかを示したものです(例:「5000分の100」など)。原則として、部屋の床面積の広さに応じて割り振られており、管理組合の議決権の割合や将来建て替え時の基準などにも関わります。

5. 相続や売買におけるメリット

現代のほとんどの分譲マンションは敷地権化されています。これにより、以下のような実務上の大きなメリットがあります。

手続きがシンプルになる:マンションの一室を相続や売買で名義変更(登記)する際、建物についての手続きを行うだけで、自動的に敷地権(土地)の名義も一緒に書き換わります。わざわざ土地と建物を別々に申請する必要がありません。

おわりに:不動産の権利関係で迷ったら、ベルツリーへご相談を

敷地権は、マンションという特殊な形態において「建物と土地の権利を一体に縛り、安全な取引を守るための仕組み」です。不動産の売買や相続の際には、登記簿の「表題部」や「権利部」で、どのような敷地権が設定されているかを必ず確認するようにしましょう。

「登記簿の見方がよく分からない」「実家のマンションを売りたいけれど、権利関係に不安がある」といったお悩みや疑問がございましたら、さいたま市北区に根差した私たちへお気軽にご相談ください。専門的な視点から分かりやすくサポートいたします!

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