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家も「残クレ」で買う時代へ? 2026年春に本格化する「残価設定型住宅ローン」を徹底解説
カテゴリ:ベルツリーの不動産コラム  / 投稿日付:2026/01/25 12:06

2026年の新トレンド候補

残価設定型住宅ローン(家の残クレ)とは?
仕組み・メリット・注意点を不動産目線で解説

自動車購入ではすでに一般化している「残価設定型クレジット(いわゆる残クレ)」。
数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ差し引き、残りの金額だけを分割払いすることで、月々の支払いを抑える仕組みです。

実は今、この考え方が住宅ローンにも広がり始めていることをご存じでしょうか。
2026年春には制度面の後押しが予定されており、「家は人生のステージごとに使い切るもの」へ── 住宅購入の価値観そのものが変わる可能性があります。

結論 「将来の残価」を先に置き、返済する元本を圧縮して月々の負担を下げる設計
注目点 満期時は「売却/買い取り/住み続ける」の3択。住み替え前提の人ほど相性が良い
注意点 残価部分の元本返済を後回しにするため、総支払は増えやすい(利息が残りやすい)

本記事では、注目され始めた残価設定型住宅ローン(家の残クレ)について、 仕組み・メリット・注意点を不動産目線で分かりやすく解説します。

1.そもそも「家の残クレ」とは?仕組みを解説

一般的な住宅ローンは、物件価格のすべてを完済することを前提に組まれます。

一方、残価設定型住宅ローンでは、 将来の住宅価値(残価)をあらかじめ設定し、 その部分の元本返済を後回しする仕組みを採用します。

【例】イメージで理解する残価設定型住宅ローン
物件価格5,000万円
将来の残価2,000万円
実際に返済する元本3,000万円

利用者は、 3,000万円分の元本と、 残価2,000万円に対する利息 のみを毎月支払います。

その結果、通常の住宅ローンより月々の返済額を大きく抑えることが可能になります。

2.満期が来たらどうする?3つの選択肢

残価設定型住宅ローンでは、一定期間後に次の選択肢が用意されます。

売却する

住宅を売却し、売却代金で残価を清算。ローン残債ゼロで終了。

買い取る

残価分(例:2,000万円)を一括、または別ローンで支払い、そのまま所有を継続。

住み続ける(借り換え・利息払い)

残価部分で再ローンを組む、または利息のみを払いながら居住を継続(JTI型などで既に採用されている方式)。

3.2026年春に何が変わるのか?注目される制度改正

これまで残価設定型住宅ローンが普及しきらなかった最大の理由は、 「残価割れリスク」でした。

売却時に住宅価格が下がっていたら、差額を自己資金で補填しなければならない、という不安です。

しかし、2026年春を目途に、この常識を変える制度整備が検討されています。
【注目ポイント】残価割れしても借金が残らない仕組み

住宅金融支援機構(フラット35の運営主体)が関与する形で、 特定残価設定ローン向けの保険制度が整備される予定とされています。

  • 将来の売却価格が設定した残価を下回った場合でも
  • →その差額を公的な仕組みでカバー
  • →利用者はそれ以上の返済義務を負わない(いわゆるノンリコース型)

これは、住宅ローンにおける大きな心理的ハードルを下げる転換点と言えるでしょう。

4.メリット・デメリットを冷静に整理

メリット
  • 月々の支払いを大きく抑えられる
    同じ年収でも、立地やグレードの選択肢が広がります。
  • 将来の「負動産」リスクを回避しやすい
    オーバーローンの不安を制度的にヘッジできる可能性。
  • 住み替え前提のライフプランと相性が良い
    人生のステージに応じた住み替えが前提設計。
!デメリット・注意点
  • 総支払額は増えやすい
    残価部分の元本を返さないため、利息を長期間払い続ける構造になります。
  • 住宅の質・維持管理が厳しく求められる
    長期優良住宅や定期点検・修繕が条件になるケースが多い。
  • 「資産形成」目的には不向き
    相続や資産継承を重視する人には合わない可能性。

5.どんな人に向いている住宅ローンか

残価設定型住宅ローンは、万人向けではありません。

特に相性が良いのは、次のような方です。

  • DINKs・単身世帯
  • 立地重視で駅近物件を選びたい人
  • 住み替え前提で住宅を考えているファミリー

「所有」に強くこだわらず、現役時代のQOLを重視したい層に向いた選択肢です。

まとめ|住宅ローンは「所有」から「利用」へ

2026年は、日本の住宅ローンが「一生背負う借金」から「住む期間の対価」へ、 考え方を変える節目になるかもしれません。

自動車やスマートフォンでは当たり前になった「使い切る」「定期的に見直す」という発想。 それが、いよいよマイホーム選びにも広がろうとしています。

制度を正しく理解した上で、自分のライフプランに合うかどうか。 それを見極めることが、これからの住宅購入では重要になります。

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